【Blender3.1】ピクセルアート:2D表現の幅を広げる

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こんにちは!

Blenderの使い方や機能、ノウハウについてまとめているUEDAです。

自分のためのアウトプットの意味合いもありますが、読んだ方の参考になれば嬉しいです。

今回は〔ピクセルアート(ドット絵)〕の作り方について紹介していきます。

Lars Grevsmühl@Mezakaさんの「Making advanced Pixelart in Blender [Tutorial]」を参考にしました。

これ以外の方法としてコンポジットで作成する方法もあるようです。

コンポジットの初級編として下記の記事でまとめているので、コチラもぜひ読んでみてください。

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【Blender2.9】コンポジット:光の調整 〜初級編〜 | CGbox こんにちは! Blenderでの3DCG制作を勉強中のUEDAです。 Blenderを勉強して、アウトプットの場としてそれぞれの機能をまとめられればと思っています。参考にもなれば嬉しい...

今回参考にする方法は比較的簡単に感じたので、まずはコチラの方法から試してみることをオススメします!

レンダリングエンジンは〔Eevee〕を使用していきます。

〔Eevee〕を使う理由としては、特にリアリティのある画像に仕上げる必要がないからです。

使い方次第ではリアリティを出す方法もあるので、以下の記事を参考にしてみてください。

CGbox
【Blender2.9】Eeveeを使いこなそう!フォトリアルな画作りのコツ・設定方法 | CGbox はじめに こんにちは! 今回はBlender標準搭載のレンダラー(レンダーエンジン)の1つである「Eevee」をうまく使うコツについて説明していきます! 私自身まだまだBlender歴...
目次

ピクセルアート(ドット絵)とは?

ピクセルアートとは、ピクセルが判別できる程度に解像度を低くするゲームで用いられることの多い表現方法です。

昔は様々な制約からやむなく限られた範囲内でより綺麗に見せるために進化してきた手法です。

ですが今は1つの表現方法として、あえて作成している人も多いです。

ドット絵とは、主としてコンピュータ上における画像の表現方法・作成方法の一形態であり、表層的には通常の目視でピクセルが判別できる程度に解像度が低いビットマップ画像と捉えることができる。ピクセルアート(英: pixel art)とも呼ばれる。

出典:ドット絵 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%83%E3%83%88%E7%B5%B5?msclkid=84f7fcaad0c211ecb240c96af0fef9bf

Blenderでも使用可能で3Dでオブジェクトを作成した後に、ピクセルアート風にレンダリングします。

3Dを2Dのように表現するといった意味では、セルルックも同じような考え方になりますね。

CGbox
【Blender2.9】簡単セルルックでアニメ風の表現をマスターしよう | CGbox こんにちは! 今回はBlenderを使って、セルアニメ風のシェーダを作る方法についてまとめていきます。 始めてシェーダを作成する方でもわかりやすいような内容ですので、是...

では早速作っていきましょう!

画角設定

〔レンダープロパティ〕より〔Eevee〕に変更してください。

まずはレンダリング対象として、〔UV球〕と〔平面〕を使用していきます。

次にカメラを追加します。

このカメラの角度を〔X:”60°”〕、〔Z:”45°”〕に設定して、対象を画角に入れましょう。

タイプを〔平行投影〕に変更します。

あえて平行投影を使用することで、立体感を減り2D感が増します。

〔平行投影〕と〔透視投影〕についてはパースの記事で深堀しているので、そちらを参考にしてみてください。

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【Blender2.9】パースで魅力的な画にしよう!~透視投影・平行投影・焦点距離を使いこなす~ | CGbox 突然ですが、まずはこちらの4枚の画像をご覧ください。 それぞれの画像から受ける印象に違いはありましたか? 同じオブジェクトですが、どの画像が一番いいと思われるでし...

このままでは影がないので、ライトの〔サン〕を使用して好みの影を作り出します。

ライトの強さはひとまず”3.000”くらいでよいです。

デフォルトでは影が表示されないので、ライトの〔オブジェクトデータプロパティ〕より〔影〕をオンにします。

ライトの角度を変更して調整しましょう。

ライトの種類によっての違いなどをまとめているので、詳しくはコチラの記事を読んでみてください。

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【Blender2.9】4種類のライトとその違いを把握しよう! | CGbox こんにちは! 最近Blenderを勉強し始めたHyoketsuです! 今回はBlenderの基本、「ライト」を紹介します。 この内容を活かしてライティングを行って、レンダリングしていき...

このままだと影が滑らかすぎるので、変更しましょう。

〔レンダープロパティ〕より〔ソフトシャドウ〕をオフにします。

これで影がカクカクに変化したのがわかります。

レンダリング設定

まず〔レンダープロパティ〕より〔レンダーのサンプル数〕を最小の”1”にします。

本来はこの数値を上げることでより滑らかなレンダリングを行うのですが、今回はその逆を目指すので最小の値を使用します。

Eeveeでは Aliasing (エイリアス)を減らすためのTemporal Anti-Aliasing (TAA)という手法を用います。 TAAはサンプルに基づいて実行されるのでサンプル数が多いほど、時間はかかりますが、エイリアスを減らすことが出来ます。

出典:Sampling(サンプリング) — Blender Manual https://docs.blender.org/manual/ja/latest/render/eevee/render_settings/sampling.html

この〔エイリアス〕が、今回の場合は別に出現しても構わないということです。

Aliasing (エイリアス):ギザギザの線の形式でアーティファクトをレンダリングする。

出典:Glossary — Blender Manual https://docs.blender.org/manual/ja/latest/glossary/index.html#term-Aliasing

これと同じ要領で〔フィルム〕→〔フィルターサイズ〕も変更しましょう。

Filter Size(フィルターサイズ):画像とコンピューター画面の解像度が制限されているため、 Aliasing (エイリアシング)を回避するためにPixel filters(ピクセルフィルター)が必要です。これは、画像をわずかにぼかしてエッジを柔らかくすることで実現されます。この設定は、画像を柔らかくするためにホームを制御します。値を小さくすると、より鮮明なレンダリングが得られ、値を大きくすると、柔らかくなり、エイリアシングが減少します。

出典:Film(フィルム) — Blender Manual https://docs.blender.org/manual/ja/latest/render/eevee/render_settings/film.html

小さくしすぎると後々のアウトラインを作るときに不具合が生じるようなので、値は”0.20px”にします。

次に〔解像度〕を設定していきます。

今回は〔解像度X/Y:”200px”〕にしてみましょう。

解像度に関してはレンダリングしたい画像の大きさによってお好みでかまわないです。

ですが解像度を上げると滑らかになるので、その場合はオブジェクトのスケールは小さい方がよりカクカクになるので調整してみてください。

最後に〔カラーマネジメント〕→〔ビュー変換〕を変更します。

デフォルトでは〔Filmic〕なので、〔標準〕にします。

〔カラーマネジメント〕の違い
Filmic標準

分かりやすいように完成形のレンダリング画像で比較しています。

〔Filmic〕はフォトリアリスティックに向いているので、今回のような2D的な表現には〔標準〕の方が向いています。

詳しくはコチラの記事でまとめているので、ぜひ読んでみてください。

・〔カラーマネジメント〕についての記事は準備中。

マテリアル設定

完成形のノードツリーはコチラになります。

〔色1〕がメイン色、〔色2〕が影色になります。

マテリアルはセルルックと同じ設定でOKです。

詳しくは以下のリンク先でまとめているので、そちらを参考にしてください。

FreeStyle

ピクセルアートではアウトラインも欠かすことのできない要素です。

今回はアウトラインを〔Freestyle〕で作成していきましょう。

〔レンダープロパティ〕→〔Freestyle〕をオンにします。

お好みで〔ライン幅〕で、アウトラインの太さを調整してください。

より詳しくはコチラの記事でまとめているので、参考にしてみてください。

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【Blender2.9】Freestyleで綺麗な線画を作ろう | CGbox こんにちは! CGでアニメ風の表現には、アウトラインや輪郭線の表現が欠かせません。 今回は、Freestyleという機能を使って、線画を描く方法について紹介します。 この記事...

これで完成です。お疲れ様でした。

ピクセルアートを作るのに便利なアドオン

最後にピクセルアートを作る際に便利なアドオンを紹介します。

Pixel Art rendering – ピクセルアートに即時変換!

選択オブジェクトを瞬時にピクセルアートレンダリングできるようにするアドオンです。

Eeveeや複数光源での動作などをするようになっています。

詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。

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まとめ

〔平行投影〕を使用したレンダリングというのが新鮮で面白かったですね。

普段と違った雰囲気の作品をぜひ作ってみてください!

今回参考にした動画のさらに上級編となる動画もアップされていたので、興味のある方は挑戦してみてください。

主にマテリアルの品質向上に焦点が充てられています。

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