【Live2D】X軸とY軸でそれぞれ揺れ方を変える方法

Live2D-part1

こんにちは。

最近、案件に追われっぱなして更新していませんでしたが、少しずつ記事執筆を再開していきたいと思います。

更新していない時期でも情報収集は少しずつしていたので、今回はその中からLive2Dで、X軸とY軸の揺れ方をそれぞれ変える方法を紹介します。

髪揺れなどによく使われるノウハウですね。

頭の中心から左右に分けたときに、本来であればX軸に顔を動かしたときには同方向に揺れますが、Y軸に動かしたときには反対方向に動きます。

最近のモデルだと、割と当然のように実装されていることも多いですが、やり方に関してまとまっている記事が見当たらなかったので、まとめていきます。

こちらのノウハウは初心者向けではないと思いますので、基本機能の説明等は割愛させていただきます。

X軸とY軸で揺れ方を変える方法

実はこの方法は簡単に実装できます。

まず、左右の髪の毛で揺れのパラメータを分けます。

パラメータをつけたら、物理演算タブに移って、それぞれ揺れの動きを作ります。

この時に入力に角度Xと角度Yは入れておきましょう。

そうしたら、左右どちらかの髪揺れを選んで、すべてのグループの入力部分の角度Yに反転にチェックを入れます(左横髪・左前髪・左後ろ髪等)

こうすることで、Y軸にモデルが動いたときのみ、動きが反転するので、髪が左右で反対方向に揺らすことができます!

この方法だと、Facerigでは実装できない

ただ、この方法だとFacerigでは実装できません。

なぜかFacerigではこの入力の一部反転が実装できない仕様になっています(出力の一部反転もできません)

なので、Facerigモデルを使用している人は別の方法で実装する必要があります。

Facerig用モデルで揺れ方を変える方法

以下ではFacerig用モデルで、XY軸で揺れ方を変える方法を解説していきます。

以下で紹介するノウハウは揺れ以外でも使えるノウハウなので、参考にしてみてください。

反転用のプリセットを作る

まずは先ほどと同じように左右の髪でそれぞれパラメータを用意します。

さらに、反転用のパラメータを作りましょう。

範囲はどの範囲でも大丈夫ですが、-10~10が後々調整しやすいかなと思います。

次に物理演算タブに移動し、反転用のプリセットを作っていきます。

まずは以下のように、角度Yのパラメータに追従するパラメータを作りましょう。出力は先ほど作ったパラメータに設定します。

反転にチェックを入れ、角度を90~-90に設定します。

添付画像のように揺れの大きさ・反応速度・収束の速さを調整すれば、しっかりと追従する振り子が作れるはずです。

揺れる量を調整する場合は、出力の倍率を変えましょう。

入力部分に作ったパラメータをセット

こうすることで、実質角度Yと反対の動きをするパラメータが完成します。

これを作ったら、先ほどと同じように、左右それぞれ揺れのプリセットを作ります。

作ったら、左右どちらかの入力部分を角度Yではなく、先ほど作った反転用のパラメータを代入します。

こうすることで、角度Yとは反対の動きをするパラメータの影響を受けて、角度Yが動いたときに左右反対方向に揺れを作ることが可能になります。

物理演算エディター上だと動かない

この方法で作ると、なぜか反転した方の髪が物理演算エディター上だと動きません。

Facerigだときちんと反映されるので、Facerigで確認してみましょう。

追従パラメータは色んな場面で使える

今回紹介した追従パラメータは色んな場面で使用可能です。

例えば、顔の動きに体の動きを追従させるときに使えたりしますね。

他にも、顔の複雑な動きを作るときにも使えたりするらしいです。

1つのノウハウでも派生させれば、色んなケースで使えたりするので、どこかの場面で今回のノウハウが役に立てばうれしいです。

「揺れ」をテーマに、他のノウハウをまとめている記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

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モデル提供:@yukineko_tenka

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