こんにちは。
Vtuberが世に出始めてから数年が経ちました。
世の中には色んなVtuberが、作り方も多種多様です。
僕はこのメディアを運営しながら、個人・企業から依頼を受けて、Vtuberを制作しております。
このメディアでは制作案件から得たノウハウをVtuberを始める・制作する人向けにまとめています。
また、事務所にはVtuber用の配信環境を整えており、企業さんの依頼を受けて撮影なども行っております。
この記事では、Vtuberを知ったばかりで始め方・作り方を全く知らない人向けに制作ノウハウや必要な機材、配信方法などをまとめていきます。
Vtuberは2種類ある!
まずVtuberには大きく分けて2種類あります。
- 2D
- 3D
Vtuberは2Dか3Dかによって、始め方・作り方が全く異なります。
ザックリ違いをまとめると以下の様になります。
かかる費用 | 制作難易度 | 表現幅 | |
2DのVtuber | 安い | 低い | 狭い |
3DのVtuber | 高い | 高い | 広い |
2DのVtuberは費用がそこまでかからず、制作難易度が低いですが、表現できることが限られます。
一方、3DのVtuberは費用・制作難易度共に高いですが、色んな表現が可能です。
個人的な意見としては個人であれば、最初は2Dから始めるのがいいでしょう。
企業の場合はやりたいこと・かかる費用を照らし合わせながら、どちらで始めるかを選択しましょう。
2Dと3Dの詳しい違いは以下の記事にまとめています。
以下では2Dと3Dで分けて、Vtuberの始め方・作り方をまとめていきます。
2DVtuberの始め方
まずは2DVtuberの始め方について解説していきます。
2DVtuberはこのようなVtuberです。
2Dの場合は正面から左右30度ぐらいしか動かせないので、主にゲーム配信や雑談配信をメインに活動している人が多いですね。
2020年8月現在だと、簡単かつ低費用で始められるので、2DVtuberの方が数としては多い印象です。
2DVtuberの作り方
2Dの場合、作り方の手順は以下の様になります。
- イラストを描く
- イラストを編集する
- ソフト・アプリで動かす
3Dに比べて、2Dは制作工程がシンプルです。
イラストを用意して、それを専用のソフトで編集して可動化すればVtuberになることができます。
編集したイラストを出力して、専用のソフト・アプリに導入すれば、あとは配信や録画などが可能になります。
詳しい制作手順は以下の記事にまとめています。
配信・録画をする方法
編集したモデルを配信・録画のソフトに導入すれば、Vtuber活動を始められます。
Live2Dで制作したモデルは「Facerig」というソフトに導入すれば、配信・録画が可能です。
Facerigは有料ソフトですが、約1500円ほどで購入が可能で、PCとwebカメラがあれば作ったモデルを動かすことができます。
Facerigの詳しい使い方は以下の記事にまとめてあるので、参考にしてください。
OBSで合成しよう!
もし背景画像と合成などをしたい場合はOBSというソフトを使用しましょう。
Facerig単体でも合成は可能ですが、OBSと組み合わせて使うとより簡単に合成が可能です。
OBSについては以下の記事にまとめてあります。
必要な機材は?
2Dで始める場合は必要な機材は以下のようなものになります。
- PC(スマホ)
- webカメラ
- マイク
もしPCで始める場合はwebカメラやマイクなどの準備が必要になります。
ただ、ノートPCであればwebカメラやマイクが内蔵されていることも多いので、音や映像にこだわらない限りはPCのみでも活動を開始できます。
デスクトップの場合はどちらも付いていないこともあるので、そういう人は別途購入しましょう。
おすすめマイクは以下の記事にまとめてあります。
スマホ単体でも活動が可能!
2020年以降は2DVtuber用のアプリ開発も盛んで、色んなアプリがリリースされています。
スマホ単体でも録画・配信ができるアプリもあるので、スマホでもVtuberになることは可能です。
アプリに関しては以下の記事にまとめています。
必要な費用は?
2Dで始めるのであれば、必要な費用はそこまでかかりません。
機材なし・モデルなしの状態から始めるとすれば、以下のような費用が掛かります。
モデル依頼 | 数万円~数十万円 |
PC(スマホ) | 10万円~20万円 |
webカメラ | 数千円~ |
マイク | 数千円~ |
ソフト・アプリ | 数千円~ |
こう見ると結構費用が掛かるように見えるかもしれませんが、もしモデルを自作して、PCを持っている状態であればほぼ0円で始められます。
ただ、すべての機材を購入して、モデルも依頼するとなると数十万円はかかります。
これらの費用を考えながら、どうやって活動を始めるか決めましょう。
モデルを制作依頼する人は以下の記事を参考にしてみてください。
3DVtuberの始め方
次に3DVtuberの始め方について解説していきます。
3DのVtuberはこんな感じのVtuberです。
3DVtuberは360度全身を移すことができるので、様々な配信をすることが可能です。
このようなダンス動画は3DVtuberにしか作れない表現ですね。
費用・導入難易度が高いため、3DVtuberは企業所属のVtuberが多いですね。
3DVtuberの作り方
3Dの場合、作り方の手順は以下の様になります。
- イラストを書く
- モデルを作る(モデリングなど)
- モデルを動かす
大まかな流れとしてはイラストを描いて、そのイラストを専用ソフトで3D化し、ソフト上で動かすという流れです。
制作手順は2Dと同じような感じですが、3Dの場合は少し作り方が複雑です。
ザックリとして工程は3つですが、制作するためのソフトや使用する機材が色々あるので、作り方は多種多様です。
3DVtuberの作り方に関しては以下の記事にまとめています。
色んな自分で作ることを検討している人は参考にして、それぞれ作る方法を決めましょう。
必要な機材は?
先ほども言いましたが、3Dで始める場合は機材も多種多様です。
こちらは一例ですが、色んな機材があります。
- VR
- Kinect
- Leapmotion
- PerceptionNeuron
それぞれ機材によって動かせる体のパーツや精度が変わってきます。
また、2Dと同じようにPC+webカメラで3Dを動かすこともできるので、それぞれ表現したいことを考えながら、機材を選ぶ必要があります。
機材に関しては以下の記事にまとめているので、機材を選ぶときに参考にしてください!
必要な費用は?
3DVtuberを制作から配信までやる場合は結構な費用がかかります。
費用をまとめると以下の様になります。
モデル依頼 | 数十万~数百万 |
PC | 10万円~30万円 |
専用機材(VRなど) | 数万円~数十万円 |
ソフト・アプリ | 数千円~ |
3Dの場合、モデルを自作したとしてもハイスペックPC・専用機材が必要なケースがほとんどなので、始めるのに数十万以上はかかってきます。
モデルを依頼するとなると、さらに費用はかさむので、最初にも言いましたが個人の方は2Dから始めるのが個人的におすすめの方法です。
ただ、3D制作スキルがあれば、使用する機材によっては数万円でも始められるので、そういう人は3Dで始めてもいいかもしれません。
配信・録画をする方法
配信・録画をする方法は2Dの場合とほとんど変わりません。
Facerigようなソフトでモデルを動かして、OBSなどで合成する流れとなります。
2Dの場合はFacerigの一択ですが、3Dの場合は色んなソフトが存在します。
個人的には多機能な「3tene」というソフトが良いと思います。
このソフトは色んな機材に対応しているので、色んな人が使用しやすいソフトですね。
配信・録画に関しても以下の記事でまとめています。
Vtuberを始めるのに必要なPCスペック
Vtuberを始めるにあたり、ほとんどの場合はPCが必ず必要になります。
ただ、Vtuber活動を始めるにあたって、日常生活で使用するようなPCではスペックが足りません。
基本的にゲーミングPCなどのハイスペックPCが必要になります。特にGPUの性能が高いPCでないと、モデルを動かしたときにカクカクしてしまいます。
ただ、必要なスペックも2Dと3Dとで異なりますし、さらに言えば使用する機材やソフトによっても異なります。
PCスペックに関しては以下の記事にまとめているので、PCを購入しようか考えている人は参考にしてみてください。
MacでVtuberは始めづらい
2020年8月現在、Vtuberを始めるのであればWindowsがおすすめです。
Macは対応ソフト・機材が少なく、Vtuberを始めるとなると選択肢が限られてしまいます。
これからPCを新規購入する場合はWindowsのPCを購入しましょう。
MacでVtuberを始めたい人は以下の記事を参考にしてください。
Vtuberの始め方・作り方は多種多様
ここまで解説してきた通り、Vtuberの始め方・作り方は多種多様です。
個人的な意見としては2Dでまず始めて、人気が出てきたら3D化するというのがおすすめです。
大手Vtuber事務所の「ホロライブ」もこの流れで、運営しています。
スキル・予算次第ではいきなり3Dでも問題ないと思いますので、自分のスキル・かけられる費用・やりたいことを考えながら方向性を決めましょう!
コメント